旧NISAに関する所感

2018年1月からNISAで投資を始めた。当時はつみたてNISAが無く、一般NISA口座を開設した。以降、毎年120万円の枠を使い切っている。

旧NISAでそれなりに利益は出たが、デメリットもあった。

 

旧一般NISAは5年以内に売却すれば売却益が非課税になる。

5年以内のどこで売るかがポイントなので、売却時期を考える思考リソースを取られる。これがデメリットだと感じた。

(普通の口座で買っていれば、放置してしまえばいいので、そのような思考リソースは消費されない。)

 

新NISAは生涯非課税らしいので、売る時期を考えなくて済むのがよい。

 

ところで私が旧NISA口座を開設したときは、「5年以内に売却しなくても、翌年の5年間の枠にロールオーバーできるから、実質10年間は非課税運用できる」と言われていた。

でも蓋を開けたら2024年から新NISAが始まり旧NISAは終了。2019年以降購入分は早めに売らねばならず、いつ売るか考える羽目になった。

 

旧NISAについて、法的に変更不可な部分と口約束の部分の境界を理解していなかった。

実は旧NISAは2024年以降無くすことはいつでもできたのだ。私は旧NISAが2024年以降も続くものと勝手に思い込んでいた。でも実際には2024年以降の旧NISAの存在は口約束に過ぎず、いつでも撤回できるものだった。

制度を運用している側の縛りを理解していなかったのがダメな点だった。

 

さて、新NISAのメリットが昨今あちらこちらで宣伝されている。

新NISAはどこからどこまでが確定した内容で、どこからがいつでも変更可能な口約束なのか。本当に生涯非課税で老後までいけるのか。

 

おしまい