今後のICLとの付き合い方

9月初めにICL手術を受けて1か月ちょっとが過ぎ、見え方が安定してきたので記事に書く。

 

ICLというのは眼内コンタクトレンズのことで、近視を矯正する方法の1つ。

近視矯正といえばレーシックが有名だが、その仲間だと思っていただければよい。

レーシックは角膜を削る方法で、ICLは目の中にレンズを入れることで近視を矯正する方法。

 

ICL手術の流れとかは色んなところで書かれているので省略します。

 

以下ICLを受けてよかったこと、悪かったこと

 

良かったこと

見え方は100点中95点。人生で一番見え方は素晴らしい。両目視力1.5だし近くを見るのにも全く苦労しない。眼鏡より色のボケが少ない。風呂でもサウナでも裸眼。間違いなく眼鏡やコンタクトより見え方が良いし、人生で一番視覚を楽しめている。減点している5点は、夜に強い光を浴びた時に、眼内コンタクトレンズに光が反射して見えることがある部分(慣れた)。

ドライアイは無し。

裸眼になり、自分の顔を好きになれた。

裸眼になってから性格が明るくなり、人によく話しかけるようになった。

 

悪かったこと

長期的に見て白内障のリスクがあること。

現在のICLは安全性が高く白内障のリスクが低いと言われるが、いまだ長期的なデータは揃っていないと思われる。色々と論文を読んでいると、

・もともと強度近視(僕は当てはまらない、元は0.08くらい)

・レンズと水晶体の距離がとても近い(眼は経時で変化するので不明)

・中高年(いずれ必ずなる)

といった条件が揃うと白内障になりうるっぽい(僕は非専門家なので話半分で受け止めて)。

現代のICLであっても白内障になりやすいと強く主張する医師はあまりいないので、実際のところ2022年時点でどう受け止められているかはわからん。

 

 

今後について

45歳くらいまでは老眼も始まらないし、白内障にもならないだろうと想定。今は30歳直前なので、15年間は最高の眼を楽しむ予定。この間、定期検査は1年or6か月ごとに受けていく。

15年経つ間にICLの長期リスクについても研究が進むだろうから、その時点で僕自身の眼にリスクが高ければ医師何人かと相談した上でICL抜去も考える(抜去自体もリスクはありますが…)。

ICL抜去と白内障手術で2回手術するかもしれないので、手術に耐えうるよう、眼を保つように努力したい。目の手術では確実に角膜の細胞がダメージを受けるため。

 

元々より白内障になるのが10年早まったと思って生きることにしている(本来70歳でなるはずの白内障に60歳でなる感じ)。そのため、白内障になったときに入れる眼内レンズについても調査中。

 

レーシックを選ばなかった理由

もともとドライアイ気味であったこともあり、レーシックの不可逆性が非常に怖かった。下手すれば一生ドライアイを引きずることになるし、過矯正になったとしても戻せない。

また、レーシックを受けると老後に白内障手術を受けるときに、術用データ取得の難易度が上がるのも嫌だった。白内障は80歳以上発症率ほぼ100%なので、人生100年時代ではいずれ手術することになる。70歳くらいで手術する人が多い。人生の終盤で見え方が酷いのは勘弁してほしい。

 

苦言

昨今はICLを芸能人が受けていたりして有名になり、そのメリットがやたらと強調されている。例えば、「ICLはレーシックと比べてドライアイになりにくい」とか、「後でレンズを取り出して元に戻せる」とか言われる。「レーシックを超えた視力矯正」とまでサイトに書くクリニックもある。

ICLは眼内の手術なので、色々とリスクはあります。手術時に少量だが確実に角膜の細胞は減るし、前述の白内障リスクのほか、緑内障リスクもある。レーシックより良いとはとても言い切れない。

 

何か質問があれば聞いてね。

 

おしまい