この曲を聴いて、気になったコード進行について所感を書く。キーはE♭マイナー
参考:
https://www.ufret.jp/song.php?data=76451
イントロ前半
D♭/E♭ - B6 - B♭aug7
繰り返し
いきなり変態的な進行。Bmaj7の代わりにシックスコードを入れて雰囲気が若干怪しいかんじになっている。B♭aug7は浮遊感のある響きコードだけどB♭7と同じトライトーンを構成音に持つので、セカンダリドミナントになって次のE♭に強進行する。
Aメロ1回目後半(僕の吐いた白い息のように消してしまえたらな)
A♭m - B♭ - E♭m - D♭/E♭ - B7 - B♭7 - E♭m7 - E♭7 (- A♭m -
A♭m - B♭ - E♭m - はAメロで繰り返しの進行
D♭/E♭ - B7 - の部分はイントロでも出てくるため、自然に曲の流れを変えている。
B7 - B♭7 - E♭m7 - ツーファイブワン進行だと Fm7 - B♭7 - E♭m7だが、Fm7をセカンドリドミナントのF7コードとし、更にその裏コードのB7に変えている。ダイアトニックコードから一瞬外れて曲調が緊張する。
E♭m7 - E♭7 (- A♭m - キーのE♭mが鳴って安定した響きになった後に、短3度が長3度に代わったE♭7が鳴り不安定化するが、これは続くA♭mのセカンドリドミナントなので2回目のAメロを導く効果がある。
サビ中盤(深く寝静まった街の中へ)
Bmaj7 - D♭ - E♭m - E♭m/D - E♭m/D♭ - E♭m/C -
Bmaj7 - D♭ - E♭m - サビで繰り返される進行
E♭m - E♭m/D - E♭m/D♭ - E♭m/C - メロディに合わせてベースラインが下降するクリシェ。演奏とボーカルが同じリズムになっている。生演奏で合わせたら気持ちよさそう。
所感
理論本で学べる裏コード、セカンドリドミナント、ベースラインクリシェをロック系の曲で使ったらどんな効果を与えられるかを体感できた。自分の使い方として身に着けたい。
おしまい