開発テーマに関する所感

企業の研究開発部門に所属の社畜は、だいたい1年に1回は新規テーマを提案するノルマがあると思うが、机の上だけで考えたテーマはだいたい糞だなって思った。

まともなテーマは、

1.過去の社内での実験から派生したもの

2.顧客との対話の中でニーズを掴んだもの

3.やりたい動機が自分の経験に基づくもの

の3つ。どれも自社に勝てる根拠=競争力がある。

 

1の場合、蓄積した実験データや評価体制が競争力になる。市場ニーズがあるかどうかは分からないが、試作品を顧客に出せるようになるまで数年は他社より早く動けると思う。

2の場合、手持ちの情報が競争力になる。顧客ニーズから始めれば、商品化したときにどういう風に売って行けばいいかマーケティング戦略を早く練られる。加えて、作ったあとに確実に売れると思えるので、実験室で検討中のモチベーションも保ちやすい。

3の場合、やる気が競争力になる。「こういう商品があれば売れるのにな」と誰もが思うのに世の中に出ていない物は、だいたい技術的に極めて難易度が高い。本気で作りたいと思えなければ、大体諦めてしまう。完成のためにはハードワークを厭わないために内的動機が必要。まぁこの手の開発は、昨今の開発早期化を求められる風潮や残業規制との相性がかなり悪いので、中々実現しにくいとは思うが…

 

色々書いたけど、まともに受け取るなよ。ただの愚痴です。

 

おしまい。