己自身に関する所感 part2

「お前の研究職としての差別化要素は何か」と上司との面談で聞かれたときに、「現象を説明する能力」とよく答えている。社畜としての差別化要素を聞かれたときはこれ以外にも2つくらい上げるが、研究職としての質問ならこう答えている。

「現象を説明する能力」というのは何を指しているか。例えば、顧客に試作品を出したが性能が悪かったときに、どうしてラボと違って性能が出ないのか仮説を立てる。それを確かめる実験をデザインするということ。起きている現象の理屈が説明できた後は、解決可能そうなら掘り下げていくし、無理そうなら撤退の判断が出来る。僕が顧客寄りの研究開発をやっているのはこれが理由。

一方で、「泥臭くデータを取っていく」のが得意な研究者もいる。こういった研究者は、探索フェーズの物創りや強力な特許を執筆することに長けている。探索時点では沢山のパラメータについてデータを取る必要があるし、特許権は実施例データが充実しているほど強力になっていく。博士号を持っている人間はこちらの能力が高い人が多い。これが無いとそもそも論文が書けないからだと思う。ぼくはこっちの能力は極めて低い。大学院時代も成果が無かった。

 

ではなんで僕の能力がこうも偏っているか考えると、僕のモチベーションの源泉は、人にウケたい!という関西人気質だからだと思う。なにか披露できるものが出来たらすぐに「これ見て!」と言いたい。現象の説明は、そこそこの確からしさが見えた段階で披露できるので、僕のモチベーションに合っている。今の仕事の顧客寄りの研究開発では、社外にも色々披露できるのも楽しさである。

そんな感じでキャリア形成していけたらって思っている。

 

なワケあるかバカチン!!