仕事に関する所感

 メーカーの仕事は物を造って売ることです。シンプル。だからこの業界を選んでる。

 

研究開発職の仕事は「売れる物を見出すこと」なんだが、売れるかどうかの答え合わせに何年もかかってしまうのが辛いところ。

 

いわゆる大企業では、様々な事業部の情報網から「これこれこういう商品ができれば売れるはず」という仮説のもとに研究テーマが始動する(これも理想論だけど)。で、ラボ試作、特許出願、パイロット試作等を経て本格的な顧客評価に入る。

 

ここで辛いのが、新商品は基本的に売れないという事実。

 

顧客評価に至るまでの各作業には膨大な時間がかかる。

そして今、手元には自分たちが数年かけて「これは売れる」と思って造ってきた商品がある。

でも現実には売れていない。

 

果たして売れていないのは次のどちらの理由か。

単に新商品が売れないのが普通で、プロモーションの仕方を試行錯誤すれば何とかなるのか。それとも、そもそも商品の企画自体がダメで、この数年間は徒労だったのか。

 

後者の場合のことを考えている暇はないのだけれど、どうしても頭をよぎってしまう。

しんどいね。

 

といっても悲惨な結末には意外とならないんだろうと思う。

仮にそもそも商品の企画そのものがダメだったとしても、いろいろ仕事してる過程で新しい研究テーマが見えてきたり、チームに経験値が溜まったりするのがせめてもの救いとしてあるので。

 

そんな感じ。

 

おしまい